あの朝へ〈現在地フリーター〉

フリーター1年目(25歳、女性)による日記。

バイト初日にミスをした···

バイト初日にミス。


目を背けた。
でも、目に入ってくる。
誤魔化しようがない。

しばらくして、謝った。

たぶん見つかったあと。
謝ったときの相手の態度が、すでに知っていたという飲み込みの早さ。


···すぐに謝れなかったぁ······。


初日にやらかす自分に目を背けたかった。
不甲斐なさ、罪悪感、ネガティブな感情を呼び覚ましたら、死にたい私に戻ってしまうんじゃないか。

避けたいことは一瞬でわかる。
そしてその一瞬の判断に、私は従ってしまった。
こうしていつもと同じ失敗を重ねる。


“失敗は成功のもと”なんて思って自分を励まそうとしても、無駄だった。
失敗を受け入れた上で次を求めようとする強さは、孤独な私にはないのだから。


失敗すると、どうしても罪悪感がつきまとう。
これがなかなか消えない。
受け入れ難い重苦しさは、きっと私を潰す。

その感情を拒否しながら私にできることといったら、同じ失敗をしないようにすること、これ以上失敗しないために想定すること。
けれど、この考えは良くない。

大学生の頃の私を思い出す。

失敗しないようにしていたのに、失敗してしまった。なぜかこれが続いて、どんどん神経質に悪い状況を考えるようになってしまった。

しまいには身動きできず、歩く1歩を踏み出すことすら躊躇するようになった。

何もしなければ、何もおこらない。

そこには失敗も成功もない。

なんにもならない。
あの時とまた同じようになっては、生きてきた甲斐がない。

だから私は、この罪悪感を受け入れてみなくちゃいけない。

失敗を恐れないために。