生きることを諦めない
バイトやれてる。
やってよかった。
よくないこともあるけど、そんなことは毎日の働きの中で、どんどん過ぎ去っていく。
1日の終わり、いろんな事を振り返らなくちゃいけないのに、その時間もなく眠りにつく。
日々は過ぎるばかりで、思い出す間もなく新しい1日がやってくる。
忘れてしまう。
でも、確かに、のこってる。
外に出てよかった。
声を出して大笑いする人がいる。
独特なユーモアを言う人や、微笑んで挨拶してくれる人、そわそわしてる人、「食べてね」ってお菓子をくれる人。
色んな人がいる。
たった1人の人が、たくさんいる。
家の中になかったものが、新鮮さを私にもたらしてくれた。
優しさ。
思いやり。
ユーモア。
からかい。
しばらく受け入れられなかった優しさ。
優しくされる覚えはないって感じだったけど、ごく自然のことなんだと気づいた。
皆が優しさを持ってる。
その心を利用して、こき使うような人はいないし、犠牲的な優しさもない。
ここにある優しさは好き。
やんわりとした気分になる。
まるで別の世界のように感じた。
この場だけのお約束。
笑うタイミング。
おもしろい。
生きていながら、生まれ変わったような、別の人生を生きているような気持ちになった。
なんというか、色が違う。
漂う空気がくっきりとしてる。
風が流れてる。
···うれしい。
世界は変わるんだ。変わり続けられる。
1回きりの人生に、私はどれだけの世界にいられるだろうか。
今のバイトは数ヶ月。
ここにいられる私の寿命。
どうか、生きることを諦めないでいたい。
終わりがあることを、忘れずにいたい。